Requiem（あやマリ）

あやめ←マリア
とりあえずAngela Akiの同名タイトルそのままな内容、
聴いた瞬間あやめさんしか思い浮かばなかった。

カテゴリマリかえでごめんなさい…＞＜



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生きているときに言えばよかった


Requiem

最後に覚えているあなたの表情はほほ笑んでいる表情。
どこまでがあなただったのかよく分からないけど、あなたの最後の表情はせめて、あなたの一番よく似合う笑顔でいてほしい。
たとえそれが夢幻でも、そうであってほしい、と…


こんなときにどういう表情をすればいいのか分からない
どうすればいいのか分からない
今まで幾度となく大切な人を失ったけれど、その度に弔う時間などなくて、別れをする時間などない。
ただその事実と悲しみは厚く積もった雪に埋もれていった。
あの時の状況の複雑さから細かいことは覚えていないけれど、亡くした人々の顔はうっすらと覚えている。
埋もれても、まだその埋もれた後はかすかに感じるみたいに。

神様、どんな表情をすれば
神様、死者へどうやって敬意を表せばいいのですか

記憶の片隅の母がしていたように十字架に向かって祈りをささげればいいのだろうか
それとも手を合わせればいいのだろうか
どうすればこの思いを伝えるに相応しい場所を用意できるのでしょうか


目前にあるのはただあなたがいなくなった場所
西洋のように遺体を埋めることも、東洋のように骨を埋めることも
残念ながらかなわないけれど、たしかにあなたは私たちにここで別れを告げた。
棺桶の中に何も詰められることはないけれど、私たちの心には棺桶と同じようにあなたの名前が刻まれている。
“藤枝あやめ”


戦場で生きていた私は戦場が当たり前で、あなたに出会いこの幸せな場所を頂いて
まるで私の時計が止まったようだった。
私の時間は戦争とともに進んでいたから、私の時計は止まっていた。
笑顔と優しさ、そんなあなたに包まれて戦場ではない場所に抛り出された私は
まるで私ではない私だった。
ようやく時計が動き始めた。

まず別れを告げよう、あなたが祈りをささげた十字架に。
母のように祈りを捧げる、そしてあなたへの感謝の気持ちを。

花組のみんなを、私を愛してくださってありがとう。
ここに引き会わせてくださって、ありがとう。
うまく言えないけれど、ありがとう


そして…

生きているときに言えばよかった
生きているときに言えばよかった

生きているときに言えばよかった

生きているときに言えばよかった


…言えばよかった……


あなたにみんな愛されて
みんなあなたを愛して
それだけで十分だったのに

それ以上の愛を、あなたに捧げて
必要以上にあなたに愛を捧げて
あなたを戸惑わせて

心よりごめんなさいと、あなたに言いたかった。
そして
あなたを愛していたとただその一言を。


私はこれからどんな道をたどればいいのか
あなたのいないこの世界は、確かな時間のあるこの世界がどんなものだったか思い出せない
一秒一秒が輝いて、美しくて時という概念すらもないあなたという存在を
私は心に刻むために…
蝋燭の光に揺れる十字架に祈りを捧げている。

私はあなたに拘束されてはいけないとあなたはまるで言っているようで、
あなたの言いたかった言葉がなぜか聞こえる、

「元気でね」


私を愛してくれてありがとう
そして、さようなら
生きているときに言えばよかった



――――――あなたに安息を…



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たしか須磨さんはローマカトリックでしたよね？
で、私的にマリアは宗教について教えてもらえず両親他界だと思って書き始めましたが、
マリアのクリスマスイベントは大神に祈り方を教えているというワナ。
まあ２の前あたりに勉強したことにしてください。

そしてあやめさんはクリスチャンで良かったですよね？