サクラ大戦のレニに愛。テキスト中心、イラスト少々。シリアスとギャグ混在ぎみ。初めての方はAbout Meへ
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ミルキーウェイ・12
―Rat named my Lover―
―Rat named my Lover―
「あなたはいつもそうだ。何故そんなに国に拘る?初めて会った時からそう…なぜドイツに拘る?何処の国出身かも知らないドイツ出身の私に何を望んでるの?」
「君を…初めて君の歌声を聴いたときから私は君を愛している。そして同じ国の出身だと知ったとき、その偶然を私は運命だと思ったのですよ。私は貴女だけがいればいい…我が祖国にこんなに素晴らしい運命がある、私には他の国などいらない」
「随分なロマンチストですね。運命なんて残酷な言葉、あまり使わない方がいい。私たちがこれから迎える未来は全て運命、それはあなたの望むものではないから」
「昔から貴女はそうだ。冷淡で残酷…それでも手に入れられないものを手に入れたいと思うのが人間ですよ」
「そうやって傲慢なところ、直した方がいい、ヘル・シュヴァルツ。それに…私の全てを受け入れられる人じゃなければ、私は愛すことすらできない」
「勘違いしてはいけませんよ、フロイライン・ミルヒシュトラーセ」
エーリッヒはレニの肩に手を載せ、彼女の青い瞳を見つめる。レニはただ その見つめる翠の瞳を強く睨み返す。そして、エーリッヒはレニに語りかけるように、レニの耳元で囁いた。
「フロイライン・フジエダが貴女をブルーメン・ブラットから救出したときに一緒に回収した貴女のデータや現在の貴女に施されている機密データ、すべて我が社が持っているのですよ」
「…!!…なんで…!?……それは賢人機関が保管しているはず。私やかえでさんにすら見せられないデータのはずだ」
「アイゼンクライトからの流れを汲んだ次世代霊子甲冑、スターの開発に我が社が関与していてね。医療品や医薬品を扱っている我が社がスター搭乗者のための研究に賢人機関から有難く頂いたのですよ。どうして貴女やフロイライン・フジエダにすら見せられないか、分かりますか」
「…な…ぜ……?」
「今後の霊子研究に悪影響を与えてしまうかもしれない、つまり言い換えるなら、刺激の強すぎるデータかもしれないということですよ」
「ヴァックストゥーム計画が行われていた当時のブルーメン・ブラットが持っていた技術というのは今よりも進んでいたのです。フロイライン・フジエダや賢人機関が相当な努力をしたのでしょう、解体した後その技術はどこにも漏れることはありませんでした。たとえばその技術の中でひとつあげるならば、…精神の数値化、貴女たち被験者の精神や思考回路がすべて数値化されていました。それを利用すれば…貴女の行動をすべてこちらが操ることができる」
「それに…貴女の言う…ヘル・オオガミが全て受け入れられるという言葉、本当にそうだと言い切れますか?私は、貴女以上に貴女のことを知っている。それで貴女のことを受け入れようと思っている」
「賢人機関は我が社に最大の信頼を寄せているのです。私が力をかければ…ヘル・オオガミを紐育華撃団の隊長に任命することなんて簡単なんですよ」
「貴女を操作することもできる。ヘル・オオガミを華撃団構想内であれば自由に操作することもできる。私は、貴女の思う以上に、貴女以上に貴女のことを動かすことができるのです」
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地の文すくなっ
「君を…初めて君の歌声を聴いたときから私は君を愛している。そして同じ国の出身だと知ったとき、その偶然を私は運命だと思ったのですよ。私は貴女だけがいればいい…我が祖国にこんなに素晴らしい運命がある、私には他の国などいらない」
「随分なロマンチストですね。運命なんて残酷な言葉、あまり使わない方がいい。私たちがこれから迎える未来は全て運命、それはあなたの望むものではないから」
「昔から貴女はそうだ。冷淡で残酷…それでも手に入れられないものを手に入れたいと思うのが人間ですよ」
「そうやって傲慢なところ、直した方がいい、ヘル・シュヴァルツ。それに…私の全てを受け入れられる人じゃなければ、私は愛すことすらできない」
「勘違いしてはいけませんよ、フロイライン・ミルヒシュトラーセ」
エーリッヒはレニの肩に手を載せ、彼女の青い瞳を見つめる。レニはただ その見つめる翠の瞳を強く睨み返す。そして、エーリッヒはレニに語りかけるように、レニの耳元で囁いた。
「フロイライン・フジエダが貴女をブルーメン・ブラットから救出したときに一緒に回収した貴女のデータや現在の貴女に施されている機密データ、すべて我が社が持っているのですよ」
「…!!…なんで…!?……それは賢人機関が保管しているはず。私やかえでさんにすら見せられないデータのはずだ」
「アイゼンクライトからの流れを汲んだ次世代霊子甲冑、スターの開発に我が社が関与していてね。医療品や医薬品を扱っている我が社がスター搭乗者のための研究に賢人機関から有難く頂いたのですよ。どうして貴女やフロイライン・フジエダにすら見せられないか、分かりますか」
「…な…ぜ……?」
「今後の霊子研究に悪影響を与えてしまうかもしれない、つまり言い換えるなら、刺激の強すぎるデータかもしれないということですよ」
「ヴァックストゥーム計画が行われていた当時のブルーメン・ブラットが持っていた技術というのは今よりも進んでいたのです。フロイライン・フジエダや賢人機関が相当な努力をしたのでしょう、解体した後その技術はどこにも漏れることはありませんでした。たとえばその技術の中でひとつあげるならば、…精神の数値化、貴女たち被験者の精神や思考回路がすべて数値化されていました。それを利用すれば…貴女の行動をすべてこちらが操ることができる」
「それに…貴女の言う…ヘル・オオガミが全て受け入れられるという言葉、本当にそうだと言い切れますか?私は、貴女以上に貴女のことを知っている。それで貴女のことを受け入れようと思っている」
「賢人機関は我が社に最大の信頼を寄せているのです。私が力をかければ…ヘル・オオガミを紐育華撃団の隊長に任命することなんて簡単なんですよ」
「貴女を操作することもできる。ヘル・オオガミを華撃団構想内であれば自由に操作することもできる。私は、貴女の思う以上に、貴女以上に貴女のことを動かすことができるのです」
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