業務連絡12/29 と 。

＊本日の更新履歴＊
昴レニ：「心より」
花組：「謳歌絢爛」６

なんだか、ブログを作ってから新しい方向を開拓している気がする…（汗

深夜まで本日買ってきた「戦国無双」をやり、それで寝ればいいものを、すばれにを一気に書き上げるあたり、もう自分ダメ人間です。
しかも最後の方ははずかしくて有耶無耶にしすぎです。
昴レニの小説ってあんまり見たことないですが…昴レニサイトもむしろあんまりない気が？
良いですよ、すばれに。やっぱりレニは受けが良いと思いますｖｖ
あ、昴はもちろん女設定でお願いしますｗｗ
昴のノマカプなら新昴主義だったりします。ですが脳内レニなカップルでいっぱいいっぱいなのでこの二人は見るだけで良いのです（なんだか問題発言）
レニ中心、カップルありすぎで申し訳ないです。
これもいちおう、愛のカタチなんです（笑

戦国無双面白いですね＾＾
真田と明智のストーリークリアしました。がしがし斬れるのが気持ち良いですｖ
というか、もうそろそろ「かまいたちの夜」をクリアせねば…
２と３はクリアしてるのに無印はクリアしてないってどうなんだ。。。


そういえば私、一人称自分が多いですね。今更気づいてみます。

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謳歌絢爛６

謳歌絢爛６
～始まりの少女～

　同時刻、ロビーでモギリをしていたこの劇場の支配人大神一郎は、その仕事を終えロビーへと目を向けた。売店で働く椿も、その山場を越え椅子に座って休憩しているようだった。赤じゅうたんが敷かれ、二階への大きな階段が入口から正面に見える。このロビーには休憩する場所としてソファや腰掛けなどが置かれているが、普段開演したこの時間には誰もいない。が、今日は珍しくそこには小さなお客様がいたのだった。

「どうしたんだい、こんなところで」

「おにいちゃん、だれ…」

　この時代に珍しく朱色の上等な着物を着て、長い真っ黒の髪が肩のあたりで切りそろえられていた。前髪も眉の辺りでそろえられており、まるで日本人形のようにも見える。年は７歳か８歳くらいだろうか。

「俺はこの劇場で働いている大神一郎っていうんだ。君の名前や、お父さんやお母さんはどうしたんだい」

「はなの、お父さんとお母さん…いないの」

 

　いつも公演があった日の夜には花組の面々で楽屋に集まり、今日の反省や明日以降の予定を話し合うのだが、今日の楽屋の雰囲気はいつもと一味違った。いつもは公演のための疲れの表情が浮かんでいるが、今日の花組の表情はまるでいつもの二倍くらい公演をやったんじゃないかと思うほどに疲れきっていた。この話し合いは花組のメンバー全員が集まってから始まるのだが、今日もこの例にもれず全員が揃うのを待っており、最後は大神だった。

　そして大神が楽屋に入ってきた。その手は一人の女の子、ロビーで先ほど出会ったはなを連れていた。

「今日は…なんだかみんな疲れているみたいだね。遅れてしまってすまない、始めよう」

 

「隊長、どうしたんだいその女の子は。隊長の親戚かい」

　カンナが大神に尋ねた。カンナだけでなく花組の面々がその女の子に注目していた、レニを除いて。レニはブラウスの首元を緩め、額に濡れたタオルを置いて畳の上に横たわっていた。その息遣いは荒く険しく眉間にしわを寄せていた。

「はなって言う名前なんだ。今日ロビーで見かけた子なんだけど、この子が劇場を離れたくないと言ってね。両親も見つからないし、とりあえず今日はここで預かることにした。かえでさんに頼んでかえでさんの部屋に泊めてもらうことにした」

「ご両親は心配しているんじゃないでしょうか、どうにかして探す方法は…」

「居ないって言い張るんだ。どこから来たのかも分からないと言って…」

「もしも明日以降も見つからなかったら…どうするんですか？」

「それは…その時に考えよう。今できることをするしかないんだ…他に連絡を言ってくれ。じゃあ誰か…」

「あの、ワタシいいですか！」

　大神が誰かに連絡があるかどうかを聞くと、織姫が手を挙げて立ち上がった。

「イタリアのママが調子が悪くてワタシ…イタリアに帰ってもいいですか」

「それは、いつのつもりなの。公演はあと三日あるのよ」

「もちろんあと三日ですから、あと三日間は日本にいます！でもワタシたち花組には帝国華撃団としての仕事がありますから確認したくて…」

「最近は出撃回数も減ったからね、構わないよ。久しぶりの帰国だし、ゆっくりしてくるといいよ」

「…ありがとうございます、中尉サン…」

「大神はん！うちもええか」

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心より（昴レニ）

こんなところでまさかの展開ー。

大レニ前提なすばれに。

そして昴さんはどうかと言うと、新昴前提。

Ｗ浮気ってヤツですか（ォィ

 
もうそろそろレニいぢりすぎだよ、自分。
もうそろそろ滅んでもいいよ、自分（汗

 

------------------

 

 

「…大河？」

シャワーを済ませ、テレビの電源をつけソファでゆったりと水を飲んでいたとき、玄関から小さなノックの音が聞こえた。

こんな時間に、ホテルの一室に訪れることができるのはホテルの受付を顔でパスしてしまうほどの著名な人物か、相当自分と親しい人物である。

ラチェットか、新次郎か。…ラチェットは今、サニーサイドと共に賢人機関の何かの会議に出ていたはず。

消去法で、彼しかいない。

自分より20センチほど高い身長、真黒でストレートの髪、どこまでも澄んだ真っ黒の瞳…予想したものと何一つ合わない人物が、扉を開けた先に居た。

「久しぶり、だね」

「…どうして君がこんなところに…？」

紐育では独逸人バレエダンサーとして有名なレニ・ミルヒシュトラーセの姿がそこにあった。

 

 

 

 

心より

 

「これから久しぶりに欧州ツアーなんだ。織姫は事前にもう伊太利亜に帰っているから、ボクは一人で欧州に」

「なんで紐育経由で欧州に？亜米利加に何か特別な用事が？」

「…たまには逆回転してもいいでしょう？」

「……は？」

少し控え目に微笑んだ彼女に、昴は開いた口がふさがらなかった。

 

「ボクは飛行機に乗る方が好きだから、どっちから欧州に向かっても関係ない…確かに日本は大体東経135度、日本から東に英吉利へ向かうと地球の135度、西に向かうと地球の225度、地球の赤道半径は6380キロメートルだからその差はいちま…」

「もう説明しなくていい。結局のところ君が言いたいのはなんとなく東回りで欧州に行きたかったということ、だろう」

「うん。久しぶりの亜米利加は相変わらずいろんなビルが無秩序に乱立してるね」

「そんなことを言いに僕のところに来たのかい、君は…」

「ただ、言ってみただけだよ。昴が気に食わなかったのだったら謝る」

「君って人は…いいよ、そこに座ってて。コーヒーでいいかい？」

「ありがとう。じゃあ、待ってる」

なんだかやりにくいな、と思いながら昴はキッチンに向かった。

 

彼女はかつての仲間。今がどんな関係なのかというのは分からない。

さっきだって、まるで旧友のように親しく話をしていた訳だが、実際どれだけぶりに会ったのかすら見当もつかない。きっともう十年くらいになるのだろうか。

彼女に笑顔なんてものは何もなかった。

そして、ジョークだとか冗談だとか、むしろ心から発した言葉など、彼女から聞くことはなかった。いったい何が起きているのだろう、本当に自分の目の前にいるこの人物を、仲間だった時代の彼女とイコールで結ぶことが躊躇われてしまうほどだ。

ソファに座って、テーブルの上に置いてある生け花を微笑みながら見つめているあの少女は、「殺戮兵器」とは程遠かった。

ちらりちらりと彼女を覗き見ながら、僕はコーヒーを淹れた。

 

「ほら、コーヒー…紐育と言っても、外は寒いだろう？」

「ありがとう…久しぶりに会えて嬉しい。本当に」

「僕も、久しぶりに君の顔が見えて嬉しい。この前独逸に行ったときの君の噂が本当だってことも確認できたしね」

「ボクの…噂？」

レニは予想もしていない、というように眼をまん丸にして驚いていた。昴はふふ、と笑ってレニの隣に座ると、「噂」の説明を始めた。

 

「この前昴が独逸に能の公演に行ったとき、独逸の有名な演奏者という人に聞いてみたんだ。僕の知り合いにレニ・ミルヒシュトラーセがいる、君が知っている彼女に関する最近の話を教えてほしい、と…」

「で、どう言っていた？その人、ボクのこと…」

好奇心、というよりも少し不安げ、という表情だ。これもかつての彼女との大きな差だろう。彼女に不安などという感情などなかったはずだから。

「かつての彼女とは打って変わって、とても感情豊かな表現力を持つ演奏者になった、と…」

「ねえ、昴…」

 

「ボク…不安なんだ…評判だけでその人間が決まるってわけじゃないけど、今まで“仮面を被った完璧の演技”と呼ばれていたボクが、もうそんなのじゃないから…欧州で受け入れられるのか、心配なんだ…ボクの中途半端な感情が役にとって邪魔なものじゃないか、って…」

「レニ…？」

「昴はどう思うの？自分の気持ちが、役にとって妨害になるって、思わない？ボクには、もう昔みたいに演技ができないって思わない？」

「…演技は人形がやるものじゃない、人間がやるものだ」

昴は震えるレニの肩に手を添えた。レニは今にも泣きそうな表情で昴を見つめている。

「人形劇なんかじゃない。僕らは、人の心をそこに表現するんだ」

「ボクは、人間でいいの…？ボクのこと、人間って認めてくれる…？」

昴は驚いた。まさかレニがそこまで思い悩んでいたことに。以前の彼女なら人間かどうかと問われればイエスと答えるのに躊躇したものだが、今目の前の彼女は何の戸惑いもなく肯定できる。彼女はそんな変化を超えたからこそ、自分が人間であるかどうかを心配している。彼女をこうしてしまった彼女の過去を、昴は恨む。

昴はレニの頬に手を添えた。

 

「何、すばっ…、んんっ…」

昴はレニに強く口づける。レニはそれを拒絶するように昴の肩を押すが、昴はレニの頬の手とは逆の手をレニの腰に廻した。その腰はかつての彼女と違い、緩やかな曲線を描く女性的なものになっていることが感じられる。

「…レニ…」

しばらくの間それが続いて、昴がレニを呼びかける。レニは顔を真っ赤にして口元を手で押さえ、昴を見つめている。

「ど、どうして…？」

「緊張しただろう？」

「そ、そうだけど…！！」

「そんな純粋な気持ちを持つのに、君が人間じゃないわけがない」

「！！」

昴はレニに優しく微笑みかけると、レニは恥ずかしそうにうつむいた。

 

「それに…昴は思う。拒絶したのは君が感情を持っているのと、君が想い想われている人がいるからだろう？」

「す、すばる…」

レニはついに恥ずかしすぎて昴に背を向けてしまった。

「…帝国華撃団の、隊長かい？」

「…うん……」

レニの手を握る。

「君にとって、きっと最高の出会いだったんだろうね。ずっと、彼を大切にしておくといい」

「…ありがとう…」

最後の方は全然聞こえなかったが、昴はその言葉に微笑んだ。

 

「昴、ボク、もう一つ聞きたいことがある…」

「なんだい？」

「昴にも、大切な人がいる、そうだよね？」

「…どうしてそう思う？」

「だって、今の昴は、ボクの記憶の昴よりもずっと暖かくて、ずっと優しい。ずっと…笑顔が似合う人になってる」

「レニ…」

「ボクたちは、人形なんかじゃない。そうだよね…？」

「……もちろんさ」

 

 

 

「気に入ったかい？その花のこと」

「ボクの思い出の花だよ。日本に来てから一緒にブロマイドを撮った花なんだ」

「…その花の花言葉、知っているかい？」

「ううん、知らない」

「その花はヒメサユリ、花言葉は」

 

 

私の心の姿。

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業務連絡12/28

＊本日の更新履歴＊
マリかえ：「すべて」（前）（後）
大レニ：「ミルキーウェイ」１～４
花組：「謳歌絢爛」５

と、とりあえず今まで書きためたものアップしますので、ブログ内入り乱れちゃうかな…
なのでしばらくは上に業務連絡を来るようにしたいと思います。


大レニのところでも書きましたが、ノーマルと百合を混在させてるあたり自分ドンマイ♪
ですがもう遅いものは遅いのだ（なんだそれ

あとは謳歌絢爛の方もアップしていきたいなーと考えてもいる。
バカめ（笑
がしがしアップしていきますよー。


というか思った。
あきらかにカテゴリ分けがおかしいだろ。
Short Storiesはそれぞれのカップリングに分けておきますね。
今夜は眠れないよ☆


すでに日付が変わっているのは気にしちゃダメです（笑
そして私が書く話は長編が長すぎるだろうということにようやく気が付きました。
たぶん冬休みの間は23:00～26:00はものすごくリアルタイムブログになると思われます。

謳歌絢爛５

謳歌絢爛５
～舞台袖にて・受難２～

「これでも誇り高き海の王者！」

　舞台の上で赤鮫のカンナが声高らかに歌う。協調性のない手下たちに囲まれながら（笑）愉快に歌うと客席から多くの笑い声が聞こえる。彼女は大柄で豪快だが、その親しみやすい雰囲気から人気も高い。彼女が歌を歌い終え、舞台袖にはけるが彼女が休む暇はない。彼女はすぐにまた出番を迎えるのだ。

　この赤鮫は公子の御殿を攻撃するが、公子の活躍によって撤退を余儀なくされるのだ。が、このシーンで着目する点は、マリアの美しい殺陣だけではない。カンナのユーモアあふれるセリフも人気の一つなのだ。このシーンではマリアも紅蘭も本気で笑っているのだという。

 

 

「どうしたの、紅蘭」

　舞台の上だというのに、紅蘭はとても浮かない顔をしていた。このカンナのシーンでは客の注目はカンナに注がれるため、マリアや紅蘭からは注意が逸れるのだ。

「だって…今はだれも照明のチェックをしてへんやろ…心配でしょうがないんや…」

「あなたがそんなに不安そうな顔をしていると、お客様も心配になるわ。とりあえず出番が終わるまでは照明のことは考えないで。出番が終わってからチェックすればいいわ」

「ちょっと心配やけど…やるしかあらへんな。まあ心配せんでがんばりますわ！」

　紅蘭の出番がようやく終わり、舞台の袖にはけるとそこには同じタイミングではけたアイリスと織姫がいた。

 

 

「はぁ…ワタシ、これからどうしましょう…」

「どうしたの、織姫」

　織姫も紅蘭と同じような浮かない顔をしていた。

「今日の朝、イタリアのママから連絡があって、ママの体の調子が悪いみたいです」

「えっ、それならイタリアに一度帰った方がいいよ！きっと花組のみんなも許してくれると思う」

「一度、ですか…」

「え…」

　織姫の言葉にアイリスは振り返った。

 

「公子様！」

　黒潮騎士団長役のレニが、公子のマリアを呼びかけると、マリアがレニの方へ振り向いた。

「っ…！！」

　そこには顔が真っ青のレニがいた。その笑顔をものすごくぎこちないもので、槍を持つ手すらも小さく震えており、マリアも見ていて心配になるものだった。

「今日は…もう休みなさい」

「はっ！」

　公子のセリフではあったが、マリアはもう自分の心からの言葉になっていた。レニはそのまま舞台袖まで歩くが、マリアにもしっかりとそのこめかみあたり流れる冷汗が見えていた。

 

 

「ライトは…大丈夫やな、ちょっと危なかったみたいやけど…」

　出番の終わった紅蘭が蒸気系統のパネルを見る。それから照明本体へと目を向けたが、少しだけ光り方に斑があり安定していないようだった。

「やっぱり…」

　紅蘭は照明に貼ったメモ書きをちらりとめくる。そこにはこの証明の使用に関しての必要事項が彼女の手によって書かれていた。

「最近の機材は、もう蒸気ではあかんのかな…」

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