サクラ大戦のレニに愛。テキスト中心、イラスト少々。シリアスとギャグ混在ぎみ。初めての方はAbout Meへ
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リライトしたいねぇ…
ミルキーウェイ・6
~輝き~
ミルキーウェイ・6
~輝き~
織姫は大神をその手で引っ張ったまま楽屋を飛び出し、ぱたんと扉を閉めるとずかずかと歩き、暫く経ったところでその手を離した。
それからまた歩き、大神が織姫の顔を覗き込むと、むっと怒った顔の織姫がいた。
「でも中尉サン…ホントにシュヴァルツはレニの名前だけが目的なのでしょーか?レニである必要があるのでしょーか?」
「どういうことだい?」
「ドイツにはレニ以外にももちろんたくさん女優や演奏家がいます。レニがドイツで一番実力のある女優だというのは過言ではありませんが、それは専門家の間での話です。国民のためを思うなら、もっとラジオに曲を流している人やジャーマン・キネマの女優みたいなポピュラーな人でもいい…よっぽどそっちの方がいいと思いませんか?」
「確かにそっちの方が国民的には分かりやすい話だね」
「事実、女優レニ・ミルヒシュトラーセはドイツでは少し伝説上の女優なカンジです。イタリアに帰ってからドイツによく行く人にも聞きましたが、花組に入ってからのレニはあまりドイツで演奏や公演をしていません。レニは分かりやすくいえばドイツにあまり執着が無いんです。そんな人と結婚して…その結婚がドイツにとって一番最良なものだと思いますか?」
「単純にレニの名前だけが目的ではない、と…」
「レニのことを本当に愛しているって言ったら…中尉サンはどう思いますか?」
「シュヴァルツ卿が本気でレニを愛しているのだとしたら…」
「シュヴァルツはあんな大きい会社のトップですから、傲慢な男だと思われがちですし、愛国者であることは間違いありません。でも本当に名前だけが目的ならデビューの頃から手紙を書き続ける必要はない気がします。愛する我が国の本当に愛した女性を妻にするのなら…シュヴァルツといえど…シュヴァルツだからこそ大切にするんじゃないかって」
「レニもそのことを知ったらシュヴァルツ卿と結婚する気になるだろうと?」
「ワタシからの警告です。レニはかつてドイツの誇る宝でした。専門家にとってはそれは今でも変わりません。レニのブロマイドや蓄音盤は今でも持ってる人はたくさんいます。名前よりもレニのことが本当に好きな人ははドイツはもちろん欧州中にたくさんいます…ワタシはレニの心を開いた中尉サンこそレニを幸せにしてくれるって信じてます」
「織姫くん…」
「それともう一つ言っておきますが、中尉サンはもう少しその鈍感さをどーにかした方がいいでーす!」
「どっ、鈍感さ?」
「あの男から服をもらったっていうのに可愛いってことも、焼きもちを妬いてることも言わなかったじゃないですか!!」
「そ、それは…」
「もういーです!!ワタシ、パパとママのトコロに行きまーす!米田さんがロビーに居るなんてウソでーす!」
「へっ?」
「今米田さんは屋根裏にいます。一人で酒飲むって言ってました。チャオ、中尉サン!レニのこと傷つけたら米田さんやシュヴァルツが許してもこのワタシが許しませんからね!!」
「ああ…分かったよ」
少し口を尖らせながら織姫はロビーの方へ走り去って行った。大神がその場で考え込む。
嫉妬してること、ドレスが似合ってること…全てを言ってしまったら、もう止まらないような気がしていた。
その輝きは、手にいれたくなってしまうから。
それからまた歩き、大神が織姫の顔を覗き込むと、むっと怒った顔の織姫がいた。
「でも中尉サン…ホントにシュヴァルツはレニの名前だけが目的なのでしょーか?レニである必要があるのでしょーか?」
「どういうことだい?」
「ドイツにはレニ以外にももちろんたくさん女優や演奏家がいます。レニがドイツで一番実力のある女優だというのは過言ではありませんが、それは専門家の間での話です。国民のためを思うなら、もっとラジオに曲を流している人やジャーマン・キネマの女優みたいなポピュラーな人でもいい…よっぽどそっちの方がいいと思いませんか?」
「確かにそっちの方が国民的には分かりやすい話だね」
「事実、女優レニ・ミルヒシュトラーセはドイツでは少し伝説上の女優なカンジです。イタリアに帰ってからドイツによく行く人にも聞きましたが、花組に入ってからのレニはあまりドイツで演奏や公演をしていません。レニは分かりやすくいえばドイツにあまり執着が無いんです。そんな人と結婚して…その結婚がドイツにとって一番最良なものだと思いますか?」
「単純にレニの名前だけが目的ではない、と…」
「レニのことを本当に愛しているって言ったら…中尉サンはどう思いますか?」
「シュヴァルツ卿が本気でレニを愛しているのだとしたら…」
「シュヴァルツはあんな大きい会社のトップですから、傲慢な男だと思われがちですし、愛国者であることは間違いありません。でも本当に名前だけが目的ならデビューの頃から手紙を書き続ける必要はない気がします。愛する我が国の本当に愛した女性を妻にするのなら…シュヴァルツといえど…シュヴァルツだからこそ大切にするんじゃないかって」
「レニもそのことを知ったらシュヴァルツ卿と結婚する気になるだろうと?」
「ワタシからの警告です。レニはかつてドイツの誇る宝でした。専門家にとってはそれは今でも変わりません。レニのブロマイドや蓄音盤は今でも持ってる人はたくさんいます。名前よりもレニのことが本当に好きな人ははドイツはもちろん欧州中にたくさんいます…ワタシはレニの心を開いた中尉サンこそレニを幸せにしてくれるって信じてます」
「織姫くん…」
「それともう一つ言っておきますが、中尉サンはもう少しその鈍感さをどーにかした方がいいでーす!」
「どっ、鈍感さ?」
「あの男から服をもらったっていうのに可愛いってことも、焼きもちを妬いてることも言わなかったじゃないですか!!」
「そ、それは…」
「もういーです!!ワタシ、パパとママのトコロに行きまーす!米田さんがロビーに居るなんてウソでーす!」
「へっ?」
「今米田さんは屋根裏にいます。一人で酒飲むって言ってました。チャオ、中尉サン!レニのこと傷つけたら米田さんやシュヴァルツが許してもこのワタシが許しませんからね!!」
「ああ…分かったよ」
少し口を尖らせながら織姫はロビーの方へ走り去って行った。大神がその場で考え込む。
嫉妬してること、ドレスが似合ってること…全てを言ってしまったら、もう止まらないような気がしていた。
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