サクラ大戦のレニに愛。テキスト中心、イラスト少々。シリアスとギャグ混在ぎみ。初めての方はAbout Meへ
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謳歌絢爛7
~ときの流れ~
~ときの流れ~
「昔から使ってるものは関係ないんやけど、新しい機材のほとんどがえらいエネルギーのいるものばかりなんや。だから制御するのも大変でな、これからうちは照明につきっきりになることも多くなると思う、まあ出番のときには出るけど…」
「そんなにエネルギーが必要なのはどうしてなんだい」
「それは…蒸気じゃなくて電気が使われる場所が増えてきたってことや…」
「エネルギー革命だね。かつてイギリスから始まったような産業革命、その時からエネルギーの中心として使われてきた蒸気も…ついに違うものに代わるときが来たんだね」
「レニ!寝てなきゃだめだよっ!」
紅蘭が大神からの問に答えている途中、レニの声がさらに補足を紡ぐ。レニがゆっくりと起き上がると、それを心配してアイリスが駆け寄りレニの頬の汗を拭った。
「大神くん、レニは…」
「長い公演だから疲れが出たんだ。みんなも注意して」
「レニ!」
アイリスが止めるのも聞かず、レニは立ちあがった。
「ただそれだけだ、ボクはもう寝るよ。途中で抜けてごめん…かえでさん、あの薬を持ってきてほしい」
「レニ!…それはできないわ。もう…」
「持ってきて、かえでさん」
断ることを許さないかのようにかえでを睨みつけると、レニはそのまま楽屋を出ていった。レニを止めることができずにかえでは俯いて、そのまま畳に座りこむ。
「かえでさん、どういうことですか。薬って…レニに何かあるのですか」
マリアが静かに黙り込んでいるかえでに尋ねるが、かえでは首を横に振った。
「それは言えないの。この問題は、レニが自分から伝えるべきことなの」
その場が一瞬静かになった。その静けさが何か不気味で、誰も次の言葉をつなげることができなかった。
「…他に、何か連絡することがある人はいるかい?」
その重苦しい雰囲気を断ち切るかのように大神が花組にまだ連絡があるかどうかを問いかけた。全員が首を振るなり俯いたりするなどして、連絡があるようには見えなかった。
「さあ、はな。もう私の部屋に戻って寝なさい。今日は疲れたでしょう、私はまだやることがあるから戻れないけど、場所は覚えてるわね」
はなはゆっくりと頷くと楽屋を後にした。花組の面々はもう話し合いが終わったといっても出ていくタイミングが得られずそのまま座り込んでいる。
「じゃあ解散にしよう。明日も公演はあるからしっかり体を休ませてくれ」
その大神の言葉で一人、また一人と立ち上がって部屋へと戻っていく。そのとき、マリアが紅蘭を呼び止めたのだった。
「紅蘭!…疲れているところ悪いけど、お願いがあるの」
「なんや、マリアはん。うちは構わんで!」
マリアは何故か困ったような顔をして紅蘭に頼んだ。
「私の光武のチェックをしてほしいの」
「そんなにエネルギーが必要なのはどうしてなんだい」
「それは…蒸気じゃなくて電気が使われる場所が増えてきたってことや…」
「エネルギー革命だね。かつてイギリスから始まったような産業革命、その時からエネルギーの中心として使われてきた蒸気も…ついに違うものに代わるときが来たんだね」
「レニ!寝てなきゃだめだよっ!」
紅蘭が大神からの問に答えている途中、レニの声がさらに補足を紡ぐ。レニがゆっくりと起き上がると、それを心配してアイリスが駆け寄りレニの頬の汗を拭った。
「大神くん、レニは…」
「長い公演だから疲れが出たんだ。みんなも注意して」
「レニ!」
アイリスが止めるのも聞かず、レニは立ちあがった。
「ただそれだけだ、ボクはもう寝るよ。途中で抜けてごめん…かえでさん、あの薬を持ってきてほしい」
「レニ!…それはできないわ。もう…」
「持ってきて、かえでさん」
断ることを許さないかのようにかえでを睨みつけると、レニはそのまま楽屋を出ていった。レニを止めることができずにかえでは俯いて、そのまま畳に座りこむ。
「かえでさん、どういうことですか。薬って…レニに何かあるのですか」
マリアが静かに黙り込んでいるかえでに尋ねるが、かえでは首を横に振った。
「それは言えないの。この問題は、レニが自分から伝えるべきことなの」
その場が一瞬静かになった。その静けさが何か不気味で、誰も次の言葉をつなげることができなかった。
「…他に、何か連絡することがある人はいるかい?」
その重苦しい雰囲気を断ち切るかのように大神が花組にまだ連絡があるかどうかを問いかけた。全員が首を振るなり俯いたりするなどして、連絡があるようには見えなかった。
「さあ、はな。もう私の部屋に戻って寝なさい。今日は疲れたでしょう、私はまだやることがあるから戻れないけど、場所は覚えてるわね」
はなはゆっくりと頷くと楽屋を後にした。花組の面々はもう話し合いが終わったといっても出ていくタイミングが得られずそのまま座り込んでいる。
「じゃあ解散にしよう。明日も公演はあるからしっかり体を休ませてくれ」
その大神の言葉で一人、また一人と立ち上がって部屋へと戻っていく。そのとき、マリアが紅蘭を呼び止めたのだった。
「紅蘭!…疲れているところ悪いけど、お願いがあるの」
「なんや、マリアはん。うちは構わんで!」
マリアは何故か困ったような顔をして紅蘭に頼んだ。
「私の光武のチェックをしてほしいの」
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