サクラ大戦のレニに愛。テキスト中心、イラスト少々。シリアスとギャグ混在ぎみ。初めての方はAbout Meへ
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ふぇちシリーズその1、マリア編。
独断と偏見で書き綴ったギャグ的SS。
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日本の至る所に多くの店舗を持つ、日本人なら誰しも知っている(と思われます。知らなかったら申し訳ないです)その店には、さまざまな商品を取り扱っている。鞄、帽子、家具、洗面用具、筆記用具…その数は数えきれないほど。ここに来れば、なんでも揃う。
その名はTOK○U H○NDS
花組のメンバーが訪れた、そんなとてもちっぽけな話。
ふぇち・1
―マリアの場合―
独断と偏見で書き綴ったギャグ的SS。
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日本の至る所に多くの店舗を持つ、日本人なら誰しも知っている(と思われます。知らなかったら申し訳ないです)その店には、さまざまな商品を取り扱っている。鞄、帽子、家具、洗面用具、筆記用具…その数は数えきれないほど。ここに来れば、なんでも揃う。
その名はTOK○U H○NDS
花組のメンバーが訪れた、そんなとてもちっぽけな話。
ふぇち・1
―マリアの場合―
フロアは5、そのブースの周辺には穏やかな空気が流れているようで、ブースにいる客たちの顔には嬉しそうな微笑みや、商品を見比べてはため息をつく人々ばかりである。そんなブースにやってきたのはマリアとかえでである。
「大神くんもひどいわね、アイリスのつまみ食いを注意しようとして食器棚をひっくり返すだなんて。幸いにも、高い食器が無かったからよかったけど…」
「まあいいじゃないですか。新しい食器を使うことで、花組のみんなも次の公演を目前に気分も一新できると思います」
「…それもそうね!」
初めは「新しい食器を買うほど、帝劇に余裕がない」とごねていたかえでであったが、次第にそのブースに陳列されている商品が見えてくるとまるでそれを忘れたかのようにどんな食器がいいだとか、どんな色がいいだとかを話し始める。そんなかえでの子供っぽい一面を見てマリアは笑みがこぼれてしまう。副司令だと言っても、なんだかんだ言って同世代の女性、ショッピングが大好きで可愛いものやお洒落なものを手にとってみたいと思う、そんな女性なのである。
「ほら、マリア!こんなのどうかしら?たくさん色もあるからみんな色違いにもできると思うわ…これがさくらで、これがアイリス…」
かえでが縁に上品な花の絵柄と、さまざまな色でラインが描かれている食器を指さしていた。マリアも良いと思ったがその食器の少し離れたところにある
「これも良いと思いませんか?さくらの食器のセットや、蘭の食器…みんなの分の花がちょうどありますから」
「それもいいわね…あーもう迷っちゃうわね、こんなにたくさんもあると…」
どれも魅力的で迷っているかえでに、さまざまな食器の誘惑が止まない。口元に手を当ててうーん、と考え込んでいる。
マリアはすべて選択をかえでに委ねていたし、それにどれでも良いと思っていたため、かえでが食器の前で悩んでいたのを横目に一人でそのブースを離れ、近くのブースをゆっくりと見てみることにした。やっぱり食器のあるブースの周辺であるため、食事に関するものが多い。柔らかい陶器の白や、爽やかな木材の茶が視界のほとんどを占めていた。
そんなとき、彼女の眼に飛び込んできたのは
「ティーセット・フェア…?」
ティーポットやティーカップなどのティータイムを過ごす上で必要になる一通りのものがセットになったものが彼女の目の前にまるで山のように並んでいた。たくさんの絵柄や素材、大きさのものがある。これ以外のものが日本に存在しないだろうと思ってしまうほどにたくさんの種類のティーカップなどが並んでいた。
「これは…」
全体的に丸みを帯びた形のティーポットやティーカップ。柔らかな白地に、繊細な青のラインが幾重にも描かれている。一般的に見られるティーポットとは大きな違いがあり、訪れていた客から好奇の目を向けられていたが、マリアは違った。
そのティーポットを見つめ動こうとしないマリアを見つけて、店員がマリアに声をかけた。
「お客様、これは…」
「インペリアル・ポーセレン=ロモノーソフ…!まさか日本に存在しているなんて!!」
「へ!?」
無表情だったマリアは一変、その眼は輝き喜びに満ち満ちていて、その顔には彼女にしては珍しく満面の笑みを湛えている。
「どこに行っても見つけられなかったんです。リガ、ロンドン、ベルリン、パリ…さまざまな国際博覧会で金メダルをもらっている訳ですから仕方ないことですけど、まさか日本にあるなんて!ロマノフ王朝の残した素晴らしいものの一つだと私は信じて疑いません」
「あの…?」
「マイセンやジノリの素晴らしさもわかります。ですが、インペリアル・ポーセレンが一番気品があると個人的には思うんです。あの、一度触っても…?」
「は、はい、かまいませんが…」
「ありがとうございます!…やっぱりこの軽さ、この肌理の細かい感触…それにこの細かい絵柄、ああもう一度見られるなんて思ってもいませんでした!」
「きょ、恐縮です…」
「マリアー?どうしたの?」
購入した食器を箱に入れて抱えたかえでがマリアのそばへやってきた。
「あ、かえでさん。食器の方は決まりましたか?」
「ええ、もう買っちゃったわよ…で、マリアはずっと何をしていたの?」
「え、私ですか…?あ、すいません、これも見せていただけますか?はい、それです…」
「てぃ、ティーカップ?」
「はい、昔から少し興味があって…父がよく見せてくれたんです。それに 最近はコーヒーを飲むことが多くて…」
「あら、そうなの?コーヒーが好きだったなんて知らなかったけど…」
「え、かえでさんが言ったからじゃないですか」
「なんのこと?」
「…覚えてないならいいです。あ、あともう少し良いですか?」
「構わないわよ」
「ありがとうございます…あ、それ見せていただきたいのですが…」
それから三十分間、ティーセットのブースの店員にティーセットについて語り続けたという金髪の女性がいたとかいなかったとか。
「かえでさん、本当に覚えてないですか?」
「コーヒーのこと?…ごめんなさい、全く覚えてないわ…」
この前一緒に飲んだときに「花組の最年長として酒を飲むなんてゆるせなあーい!!」って言ったこと、全然覚えてないなんて。
それならそれで、またかえでさんとお酒が飲めるから良いですけどね。
マリア、ティーセットふぇち。
-------------------------
実際マリアが語りまくることはなさそうですが(汗
しかもロシアン・ティーとか飲んでる人だから紅茶党なのかなぁ…
その辺は気にしてはいけません。
「大神くんもひどいわね、アイリスのつまみ食いを注意しようとして食器棚をひっくり返すだなんて。幸いにも、高い食器が無かったからよかったけど…」
「まあいいじゃないですか。新しい食器を使うことで、花組のみんなも次の公演を目前に気分も一新できると思います」
「…それもそうね!」
初めは「新しい食器を買うほど、帝劇に余裕がない」とごねていたかえでであったが、次第にそのブースに陳列されている商品が見えてくるとまるでそれを忘れたかのようにどんな食器がいいだとか、どんな色がいいだとかを話し始める。そんなかえでの子供っぽい一面を見てマリアは笑みがこぼれてしまう。副司令だと言っても、なんだかんだ言って同世代の女性、ショッピングが大好きで可愛いものやお洒落なものを手にとってみたいと思う、そんな女性なのである。
「ほら、マリア!こんなのどうかしら?たくさん色もあるからみんな色違いにもできると思うわ…これがさくらで、これがアイリス…」
かえでが縁に上品な花の絵柄と、さまざまな色でラインが描かれている食器を指さしていた。マリアも良いと思ったがその食器の少し離れたところにある
「これも良いと思いませんか?さくらの食器のセットや、蘭の食器…みんなの分の花がちょうどありますから」
「それもいいわね…あーもう迷っちゃうわね、こんなにたくさんもあると…」
どれも魅力的で迷っているかえでに、さまざまな食器の誘惑が止まない。口元に手を当ててうーん、と考え込んでいる。
マリアはすべて選択をかえでに委ねていたし、それにどれでも良いと思っていたため、かえでが食器の前で悩んでいたのを横目に一人でそのブースを離れ、近くのブースをゆっくりと見てみることにした。やっぱり食器のあるブースの周辺であるため、食事に関するものが多い。柔らかい陶器の白や、爽やかな木材の茶が視界のほとんどを占めていた。
そんなとき、彼女の眼に飛び込んできたのは
「ティーセット・フェア…?」
ティーポットやティーカップなどのティータイムを過ごす上で必要になる一通りのものがセットになったものが彼女の目の前にまるで山のように並んでいた。たくさんの絵柄や素材、大きさのものがある。これ以外のものが日本に存在しないだろうと思ってしまうほどにたくさんの種類のティーカップなどが並んでいた。
「これは…」
全体的に丸みを帯びた形のティーポットやティーカップ。柔らかな白地に、繊細な青のラインが幾重にも描かれている。一般的に見られるティーポットとは大きな違いがあり、訪れていた客から好奇の目を向けられていたが、マリアは違った。
そのティーポットを見つめ動こうとしないマリアを見つけて、店員がマリアに声をかけた。
「お客様、これは…」
「インペリアル・ポーセレン=ロモノーソフ…!まさか日本に存在しているなんて!!」
「へ!?」
無表情だったマリアは一変、その眼は輝き喜びに満ち満ちていて、その顔には彼女にしては珍しく満面の笑みを湛えている。
「どこに行っても見つけられなかったんです。リガ、ロンドン、ベルリン、パリ…さまざまな国際博覧会で金メダルをもらっている訳ですから仕方ないことですけど、まさか日本にあるなんて!ロマノフ王朝の残した素晴らしいものの一つだと私は信じて疑いません」
「あの…?」
「マイセンやジノリの素晴らしさもわかります。ですが、インペリアル・ポーセレンが一番気品があると個人的には思うんです。あの、一度触っても…?」
「は、はい、かまいませんが…」
「ありがとうございます!…やっぱりこの軽さ、この肌理の細かい感触…それにこの細かい絵柄、ああもう一度見られるなんて思ってもいませんでした!」
「きょ、恐縮です…」
「マリアー?どうしたの?」
購入した食器を箱に入れて抱えたかえでがマリアのそばへやってきた。
「あ、かえでさん。食器の方は決まりましたか?」
「ええ、もう買っちゃったわよ…で、マリアはずっと何をしていたの?」
「え、私ですか…?あ、すいません、これも見せていただけますか?はい、それです…」
「てぃ、ティーカップ?」
「はい、昔から少し興味があって…父がよく見せてくれたんです。それに 最近はコーヒーを飲むことが多くて…」
「あら、そうなの?コーヒーが好きだったなんて知らなかったけど…」
「え、かえでさんが言ったからじゃないですか」
「なんのこと?」
「…覚えてないならいいです。あ、あともう少し良いですか?」
「構わないわよ」
「ありがとうございます…あ、それ見せていただきたいのですが…」
それから三十分間、ティーセットのブースの店員にティーセットについて語り続けたという金髪の女性がいたとかいなかったとか。
「かえでさん、本当に覚えてないですか?」
「コーヒーのこと?…ごめんなさい、全く覚えてないわ…」
この前一緒に飲んだときに「花組の最年長として酒を飲むなんてゆるせなあーい!!」って言ったこと、全然覚えてないなんて。
それならそれで、またかえでさんとお酒が飲めるから良いですけどね。
マリア、ティーセットふぇち。
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実際マリアが語りまくることはなさそうですが(汗
しかもロシアン・ティーとか飲んでる人だから紅茶党なのかなぁ…
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