サクラ大戦のレニに愛。テキスト中心、イラスト少々。シリアスとギャグ混在ぎみ。初めての方はAbout Meへ
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昔書いた大レニ。
なぜかクリスマスでした。書いたの夏休みなのに(笑)
というかブログとかを開くつもりがさらさらなかったので、今見るとものすごく恥ずかしい文章になってます。
というか。やばい。
というか、ガチでリライトしなくてはいけない部分があるので、リライトしつつあっぷ。
だって大レニありとか書いておきながら、百合ばっかりもどうかと思ったので。。。
というかノーマルと百合を混在させてる自分がドンマイだ☆
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「季節外れのミルキィウェイはいかがですか?」
なぜかクリスマスでした。書いたの夏休みなのに(笑)
というかブログとかを開くつもりがさらさらなかったので、今見るとものすごく恥ずかしい文章になってます。
というか。やばい。
というか、ガチでリライトしなくてはいけない部分があるので、リライトしつつあっぷ。
だって大レニありとか書いておきながら、百合ばっかりもどうかと思ったので。。。
というかノーマルと百合を混在させてる自分がドンマイだ☆
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「季節外れのミルキィウェイはいかがですか?」
一年に一度きりのクリスマス公演迫った日の買出しの帰り、大神は通りかかったブティックのウインドウに貼られた広告を見た。そしてそのブティックの中をウインドウから覗き込むと、色鮮やかな蒼のドレスに目を奪われた。
ミルキーウェイ、英語で天の川のこと。ドイツ語で…ミルヒシュトラーセ、愛しい彼女のファミリーネームでもある。
ミルキーウェイ・1
―クリスマスの恋物語―
―クリスマスの恋物語―
「大神さんは支配人なんですから、買出しにまで行く必要ありませんよ。稽古がないときはいつでもあたしは手伝いますから、これからは声かけてくださいね」
真っ黒で艶のある長い髪を高いところで結わえた現在新人ながらも着々とファンをふやしつつある真宮寺さくらが、買出しから帰ってきた大神をロビーで出迎えた。
「ありがとう、さくらくん。じゃあこれからはそうするようにするよ」
「はい!いつでも声、かけてくださいね」
にこっとさくらは微笑んで、大神が両手それぞれ一つづつ抱えている荷物のうちの一つを受け取ろうと手を出した途端、彼女の背後から彼女の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「さくら?いるの?」
特徴的なハスキーヴォイスが響くとその声の主が大神とさくらの目の前に現れる。プラチナブロンドの髪に切れ長のエメラルドのような美しい瞳、帝国歌劇団・花組の男役トップスターのマリア・タチバナである。
「あら、支配人もご一緒でしたか。…まさか、支配人が買出しに行ったんじゃありませんよね?」
大神の両手に抱えた荷物をマリアは一瞥して、大神に尋ねた。大神はそんな彼女にそうだよ、と苦笑い交じりで答える。
「この前も言ったじゃありませんか。支配人には支配人にしかできない仕事がたくさんあるんです。買出しなんかは大道具の方に任せて、支配人は常に支配人室に居てください、と」
「そんなかてぇこと言わなくてもいいじゃねぇか、マリア」
大神よりも身長の高いマリアよりも更に長身の、鍛えられ引き締まった体の女性がマリアの肩にぽん、と手を置いて言う。
「カンナ…、クリスマス公演の総監督である支配人には、いつでも演出のことについて聞けるように支配人室に常に居てもらうほうがいいの。それに、いざ出撃ということになったら…」
カンナの言葉にマリアがそう答えている途中、紫の髪を三つ編みに結わえ眼鏡を掛けた小柄な女性が口を挟む。
「まぁマリアはん、もう少し肩の力を抜いた方がいいで。この帝都を守るのも、いい舞台を作るのも、息抜きは必要や」
「確かにな、支配人が買い出しに行く必要はないけどさ、支配人には支配人なりの考えがあるってことさ。あたいたちがこうやって舞台を続けてられるのも、支配人がこうやっていろんなことをやってくれてるからかもしんないぜ、マリア」
カンナは大神に向かって一つウインクをすると、大神は少しほっとしたようにありがとう、と言って微笑む。マリアは少し困ったような顔をしながらも微笑んで
「でも大道具の係の方にもちゃんと仕事をあげてくださいね。無理しないでください、支配人」
「ありがとう、マリア」
マリアは殆ど奪い取るような形で持ちます、と言って大神から荷物を受け取ると、紅蘭が思い出したように大神に声をかける。
「そうや、大神はん!今みんなで稽古してたんやけどな、見てってくれへんか?丁度今アイリスとレニはんが一番もりあがるところの練習中なんや」
「そうですよ、大神さん!結構順調に進んでるんですよ」
「じゃあ…見ていこうかな」
大神がそう答えると、マリアに渡していない方の荷物もさくらにとられてしまい、「みんなのペースに呑まれちゃったな」と呟いた。
「私には…もう何も残っていないのです。許されざる愛は私の両親も、あの人さえも苦しませてしまった。あの人の見たでしょう、あの孤独な瞳を」
「そんなことはないわ、天使さま。ジョエル兄様は天使さまがそう苦しむから、あんな瞳になってしまったのです。私は知っている…ジョエル兄様はあなたを愛していたんだと」
「そんなことはないの、デイジー。あなたは春に咲く花のように、誰でも笑顔にさせるの。あの方も、あなたを見て微笑み、私のことを言っただけ…私のことなんて愛してなんかいないわ」
ウェーブのかかった美しい金髪の、まるでフランス人形のような少女の名はアイリス。アイリス―――この瞬間はデイジーという名の少女―――はそばに居た彼女より少し年上の少女の手を両手で包み込んで跪いた。
「私をおいていかないで、ジョエル兄様をおいていかないで、天使さま。みんな…天使さまを必要としているのです」
「デイジー…私のかけがえのない花よ、どうしたらあなたのように…」
天使さまと呼ばれる銀髪が美しい少女、レニはデイジーを抱きしめ泣き崩れた。
天使のアマリアは人間の男性、ジョエルに恋をした。アマリアの両親は彼女を止めるが人間界へと降りていてしまう。
アマリアは人間界にたどり着いた途端、その寒さに倒れるが貧しいながらも幸せに暮らしていた姉妹、アンジェラとデイジーに助けられ、アンジェラとデイジーの知り合いでもあったジョエルと愛し合う関係になるが、アマリアの美しさゆえに彼女は魔女とされ、魔女と愛し合うジョエルを町の人々は裏切り者だと罵りつかまえてしまう。
失意のアマリアを励ますデイジーの手伝いもあり、ジョエルは助け出され、アマリアとジョエルは永遠に幸せになりました。
今年のクリスマス公演「デイジーの花」は以前チルチルとミチルで大好評だったレニとアイリスの二人を主役のアマリアとデイジー役に、アマリアが恋に落ちる青年ジョエル役をマリア、アマリアの両親役をカンナとさくら、デイジーの姉のアンジェラ役を紅蘭で行うことになった。
チルチルとミチル以降レニとアイリスの主演の演目がなかったため、今回の「デイジーの花」は久しぶりの帝劇の子役の二人を主演とする演目として大きな注目を集めている。更にレニは、普段少年役として舞台に立っているが今回は天使の少女という、一昨年の聖母役以来の女性役としても注目されていた。
「いい出来だよ、アイリス、レニ。特にアイリス…デイジーがアマリアのもとに駆け寄るところ、表情もタイミングもバッチリだ。だけどレニ…何か気になることでもあるのかい?特に失敗は無かったと思うけど、いつもみたいに落ち着いてなかったように思えたんだけど…」
大神はアイリスの側で台本を開き、ここ、と示すように台本を指差した。レニにも不安げな顔をして同じように、その部分を指で指し示した。
「アイリスも思ったよ、レニ。ずっとレニ、震えてた。レニ…何か心配なの?」
アイリスが少し暗い表情のレニに近寄って顔を覗き込むと、レニはアイリスと大神の顔を見比べて言う。
「支配人、アイリス…ボ、私には、よく分からないんだ」
「言ってごらん。答えられることには答えるよ」
「あんなにジョエルはアマリアを愛しているのに、どうしてアマリアはジョエルに愛されてると感じることができないのか…分からないんだ……十分すぎるほどに愛されていることは分かるのになんで感じることができないのか…」
「…レニ……」
最近マリアの勧めでレニは一人称を「わたし」にするようにしている。「あなたももう立派な女性ですもの。確かに個性というものは大事かもしれないけれど、正式な場所ではやっぱり一人称は『わたし』の方が適切だと思うわ」というマリアの言葉より、レニの一人称改造計画が始まった。暫くはずっとボクから抜け出せなかったが、最近は「わたし」というようになっていた。
「レニ…」
少し悲しげに俯く少女の名前を呼ぶ。幾ばくかの間が空いてから、彼にとっての最大限の優しさを持った声でレニに答えた。
「それはね、レニ。近くにありすぎて分からないからだよ」
「近くに…?」
訝しげに、呟くように少女は尋ねる。
「そうだよ、レニ!いつも近くにあると気がつけないことがたくさんあるんだよ!!アイリスね、レニが劇場にいることが当然だと思ってたの。だけどレニがすいこのおねえちゃんに操られちゃったとき…当然じゃないんだって分かったの。いることが本当に嬉しいって思ったよ」
「アイリス……」
アイリスがレニの手をとって笑いかける。ね?ね?と反応を急かす様にレニの顔を覗き込むアイリスを微笑みながら、マリアがレニの肩に手を置いた。
「レニ、あなたのチルチルの最後の台詞、言ってみなさい」
「ボクらの青い鳥は…こんなに近くにいたんだね……」
「そうよ。近くにあればあるほど気がつけないものよ。たとえばこの帝都の平和みたいにね」
「そっか…幸せは近すぎて分からないもの……」
レニは胸に手をあてて、瞳を閉じた。
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